2011年05月27日

人間を幸福にしない日本というシステム

カレル・ヴァン・ウォルフレン著 オススメ度☆☆☆☆

1994年初版という古い本ですが読んでみました。タイトルから敬遠される方も多いように思いますが、著者の日本への愛を感じる本です。本当に心配していなければこういう本は書けないと思います。震災後の政権の対応を見ても、この本で指摘されている問題点は歴然と残っていると感じます。

抜粋
官僚政治批判
・近代官僚制の父 山県有朋によって 法の正義より秩序を重視し、不文律・非公式の権力によって国を動かす仕組みが作られた
・日本の権力者は意思決定を説明するように求められておらず、その意思決定は状況に対する対処療法にしかなっていない
・公職にある人が日本の国益を気にかけていない
・政治エリートは普通の国民から信頼できる市民が誕生すると思っていない

バブルの失敗
・時が経てば必ず貿易黒字は通貨の切り上げにつながることを無視
・バブルで投資コストをゼロにし、オーバーローンになった
・バブル崩壊で企業には資産が残り、家計・金融機関から資金が消えた

日本を駄目にする腐敗した組織
業界団体、審議会、記者クラブ、大学

国民
・日本は「同質社会」であり、「調和がとれ、かつユニーク」「個人は所属する集団の要求に進んで従う」というイメージは幻想に過ぎない。みんな「しょうがない」と我慢してるだけ。
・日本企業の人々への心理的要求が多く、重すぎる。サラリーマンは疲れすぎて、政治活動をする気力がない
・市民が影の省庁をつくるべき
市民による影の省庁というのは、Twitter等のWebサービスがインフラになれる可能性はあるなあと思います。面と向かって人と政治を語るのは避けたくても、Webになら思っていることが書けるという人も多いのではないでしょうか?

posted by けん at 08:08| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月10日

脳がさえる15の習慣

築山節著 お奨め度☆☆☆☆

脳神経外科医の方が書いた脳活性化のアドバイス集。なかなか役に立ちそうなトピックが多く、価格も安いのでお奨めできます。

抜粋
・脳はあることが出来なくなると、無意識に避けようとするので、ますます訓練の機会が失われる
・脳の基本回転数を上げるには、時間を制限してタスクをこなす。一旦回転数を上げると、その状態はしばらく続く
・小さな雑用を毎日積極的に片付ける
・たとえ話をする人はぼけにくい
・失敗は同じ時間帯にすることが多い
・自分のした失敗を箇条書きにする。または人から指摘される問題点をまとめる
・自分が一番出来ない生徒になって当然の教室に参加する


「ボケ防止に役に立つ」という表現が散見されますが、若者にも十分に役立つ内容だと思います。

ラベル:
posted by けん at 21:51| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月11日

究極の英語学習法

以下「図解雑学 脳のしくみ」岩田 誠 監修からの抜粋

1.神経細胞がシナプスを作って ほかの神経細胞とネットワークをつくるときに、特定の刺激が与えられていないと その刺激に対応する働きのネットワークができなくなってしまう。
人間の場合、3歳位までにネットワークを完成させるので、このくらいまでの生活環境がどうだったかが、後々の脳の働きに影響を及ぼす。

2.赤ちゃんは母親の口元の動きや音の高低などで、表現活動の第一歩である言葉の意味を理解する。

これから考えるに、英語をマスターする上で一番大事なことって、3歳までに 間近で英語を話す人を見るってことなんじゃないかと思う。
まあそういう機会がつくれない家庭の方が多いでしょうから、「セサミストリート」のような、簡単な英語を話している人が出てくるTV番組をなるべく小さいうちから見せるっていうのが、次善の策なんでしょうねえ。

「3歳までの赤ちゃんは本当にかわいい。しかしだんだん小憎らしくなっていく。」というのはその赤ちゃんの可能性を広げる上で非常に大事なことなんでしょうねえ。まさに「三つ子の魂、百まで」。


ほかに おもしろかった内容

3.日本人は文字を読んでいるときの脳の働きを調べると、カナを読むときには左後頭葉外側部が、漢字を読むときには左側頭葉後下部が働いている。

4.匂いは一度覚えてしまえば記憶としてはなかなか消えにくい。

5.手のひらは痛みを感じる神経の数がほかの場所よりもやや少なくなっている。

6.天才音楽家たちの脳は、生まれ持って上側頭回と下頭頂小葉が発達している。

7.音楽は脳のほとんどすべての領域が活動することで、はじめて演奏ができる。

8.文学や絵画の製作にはうそつき脳である前方連合野の活躍が大きく関係している。


平易な言葉で書かれた本なので読みやすく、お薦めです。

posted by けん at 08:26| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月01日

一年の計は元旦にあり

「一年の計は元旦にあり」というのは、いい言葉だなと改めて考えました。一年の計画をきちんと紙に書く。これをする人と、しない人は 大きな違いが出るように思います。
posted by けん at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月15日

知恵とは何か?

データ、情報、知識、知恵の違いとは何でしょう?
データとはただの事実。情報とは複数のデータをある切り口でまとめたもの。知識とはいくつかの情報を 人にとって価値があるようにまとめたもの。そして知恵とはデータから情報を作り、情報から知識を創り、更に既存の知識から新たな知識を生み出す技術のこと。というのがひとつの定義として成り立つと思われます。
ナレッジマネジメントの分野で使われる単語に、形式知と暗黙知というのがありますが、形式知は知識に近く、暗黙知は知恵に近いと思われます。
データには時間が経つに従って 変わっていくものと、不変のものがあります。変化するデータを使った情報・知識は時間と共に陳腐化し、役に立たなくなって行きます。しかし知恵はデータが変わっても、そのまま役に立ち続けます。
日本の学校は知識の詰め込みばかりで、自分の頭で考える力を育てていないという批判があります。カリキュラムもさることながら、先生側に生徒に知恵を伝えるという意識が低いことが原因であるとも考えられます。
ナレッジマネジメントの世界では陳腐化しやすい知識ではなく、普遍的に使える知恵をいかに「形式知」化するか、というのが大きな課題になっています。多くの知恵はなかなか言葉にすることが難しく、人の頭の中にとどまっています。優れた実績を上げている人にインタビューをすることによって 何とか知恵を言葉にしてもらうというのが、数少ない方法のひとつだと思われます。
また知恵というのは行動に結びついて初めて、大きな価値が出るとも思います。知恵を使っていくら知識を増やしていっても、それが人間の行動を変えないのならあまり意味がないのではないでしょうか? 昔から職人は徒弟制度のもので、親方の行動を見て その技術を学んで来ました。頭の中に多くの知恵を持っている人の行動を注意深く見ることで、なかなか言葉にすることの難しい知恵を学んでいたと考えられます。
これは職人だけでなく、現在のホワイトカラーにもできることではないでしょうか? 本や人の話から知識を学ぶだけでなく、見習うべきモデルを見つけて その人の行動から知恵を学ぶという意識を持つと、知恵を盗むこともできるのではないかと思います。
posted by けん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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