2005年10月15日

知恵とは何か?

データ、情報、知識、知恵の違いとは何でしょう?
データとはただの事実。情報とは複数のデータをある切り口でまとめたもの。知識とはいくつかの情報を 人にとって価値があるようにまとめたもの。そして知恵とはデータから情報を作り、情報から知識を創り、更に既存の知識から新たな知識を生み出す技術のこと。というのがひとつの定義として成り立つと思われます。
ナレッジマネジメントの分野で使われる単語に、形式知と暗黙知というのがありますが、形式知は知識に近く、暗黙知は知恵に近いと思われます。
データには時間が経つに従って 変わっていくものと、不変のものがあります。変化するデータを使った情報・知識は時間と共に陳腐化し、役に立たなくなって行きます。しかし知恵はデータが変わっても、そのまま役に立ち続けます。
日本の学校は知識の詰め込みばかりで、自分の頭で考える力を育てていないという批判があります。カリキュラムもさることながら、先生側に生徒に知恵を伝えるという意識が低いことが原因であるとも考えられます。
ナレッジマネジメントの世界では陳腐化しやすい知識ではなく、普遍的に使える知恵をいかに「形式知」化するか、というのが大きな課題になっています。多くの知恵はなかなか言葉にすることが難しく、人の頭の中にとどまっています。優れた実績を上げている人にインタビューをすることによって 何とか知恵を言葉にしてもらうというのが、数少ない方法のひとつだと思われます。
また知恵というのは行動に結びついて初めて、大きな価値が出るとも思います。知恵を使っていくら知識を増やしていっても、それが人間の行動を変えないのならあまり意味がないのではないでしょうか? 昔から職人は徒弟制度のもので、親方の行動を見て その技術を学んで来ました。頭の中に多くの知恵を持っている人の行動を注意深く見ることで、なかなか言葉にすることの難しい知恵を学んでいたと考えられます。
これは職人だけでなく、現在のホワイトカラーにもできることではないでしょうか? 本や人の話から知識を学ぶだけでなく、見習うべきモデルを見つけて その人の行動から知恵を学ぶという意識を持つと、知恵を盗むこともできるのではないかと思います。
posted by けん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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