2009年10月01日

インターネットはからっぽの洞窟

クリフォード・ストール著 オススメ度☆☆☆

Windows95が世に出た1995年の著作。インターネットが万能だと思っていた人たちへの警鐘。

これを今読んで、随分予想が外れてばっかりだなあとも読めるし、良くこれだけ見事に外したなあとも読める。私は後者。指摘されているインターネットの懸念点は、現在さまざまなサービスによってクリアされているが、こういう考え方があったからこそ実現したとも考えられる。

「現在不満・不便に思っているが甘んじている/どうすれば改善するのか分からない」というものを解決することによって、顧客を満足させビジネスを成功させることが出来る。読んでいると、これはGoogle、これはAmazon、これはOKWave...と実現したサービスがぴったりとはまるのが面白い。この著者は起業のタネ(不満・懸念点)を考えさせたら天下一品かもしれない。

外れていない予想は普遍的とも言えるもので、
・インターネットはどこまでいっても現実社会を超えることはない
・コンピューターの要求する論理的パターンで考えるということは、デジタル的な概念で物事をとらえるということだから、そういう論理パターンに慣れてしまうと、他の概念で思考できなくなってしまう。
・資料は、情報の量や質の観点からではなく、利用の簡便性によって選択される傾向がある(著者による引用)

など。これらはネットと付き合う上で、たまに思い出さなくてはいけない内容だと思う。

いまだにAmazonで新品が買えるのも驚き。

ラベル:書評 IT
posted by けん at 20:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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