2011年05月29日

あなたの話はなぜ「通じない」のか

山田 ズーニー著 おすすめ度☆☆☆☆

コミュニケーションを題材にした書籍は星の数ほどありますが、表面上のテクニックではなく 本質を見極めようという著者の姿勢が非常に感じられました。またコミュニケーションを語っているだけあって、分かりやすく 記憶にとどめやすい本の構成になっていたと思います。

抜粋
基本五箇条
1.自分のメディア力を上げる
2.相手にとっての意味を考える
3.自分が一番言いたいことをはっきりさせる
4.意見の理由を説明する
5.自分の根っこの想いにうそをつかない

自分に、伝えたいものがある(切実な動機)、伝えるだけのものがある(経験)、伝える技術がある(表現技術)時に通じる

・決めるとは他を捨てること
・相手が要らない情報はとことん排除する
・相手にとって身近な問いから始め、徐々に遠くしていく
・相手の意見がつかめたら、その理由を押さえる

・正論をかざすと自分のメディア力は下がる
・表現されない自己は無に等しい
・万人に分かるように言葉を尽くせば、論理もあたたかい

・上司と話すときは、上司と同じ問題を見て 共感するように

話の構成を決める
現状→問題発見→原因分析→解決への提案
提案→提案理由→提案内容→提案効果

噂を立てられている時の自分のメディア力は弱い
1.すぐに否定する
2.75日待つ
間違った噂への対策
・メディア力の高い人の助けを借りる
・根拠、証拠を用意する
・非は積極的に正直に認める
自分のコミュニケーションを根っこから見直してみたい方は是非

ラベル:話す
posted by けん at 10:51| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月27日

人間を幸福にしない日本というシステム

カレル・ヴァン・ウォルフレン著 オススメ度☆☆☆☆

1994年初版という古い本ですが読んでみました。タイトルから敬遠される方も多いように思いますが、著者の日本への愛を感じる本です。本当に心配していなければこういう本は書けないと思います。震災後の政権の対応を見ても、この本で指摘されている問題点は歴然と残っていると感じます。

抜粋
官僚政治批判
・近代官僚制の父 山県有朋によって 法の正義より秩序を重視し、不文律・非公式の権力によって国を動かす仕組みが作られた
・日本の権力者は意思決定を説明するように求められておらず、その意思決定は状況に対する対処療法にしかなっていない
・公職にある人が日本の国益を気にかけていない
・政治エリートは普通の国民から信頼できる市民が誕生すると思っていない

バブルの失敗
・時が経てば必ず貿易黒字は通貨の切り上げにつながることを無視
・バブルで投資コストをゼロにし、オーバーローンになった
・バブル崩壊で企業には資産が残り、家計・金融機関から資金が消えた

日本を駄目にする腐敗した組織
業界団体、審議会、記者クラブ、大学

国民
・日本は「同質社会」であり、「調和がとれ、かつユニーク」「個人は所属する集団の要求に進んで従う」というイメージは幻想に過ぎない。みんな「しょうがない」と我慢してるだけ。
・日本企業の人々への心理的要求が多く、重すぎる。サラリーマンは疲れすぎて、政治活動をする気力がない
・市民が影の省庁をつくるべき
市民による影の省庁というのは、Twitter等のWebサービスがインフラになれる可能性はあるなあと思います。面と向かって人と政治を語るのは避けたくても、Webになら思っていることが書けるという人も多いのではないでしょうか?

posted by けん at 08:08| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月24日

そうだったのか!日本現代史

池上彰著 オススメ度☆☆☆☆

2001年発行の本ですが、ここ10年ぐらいの歴史ならなんとか分かるという方には役立つと思います。やっぱり「分かりやすい」。知識がない人に教えることほど難しいことはないと思いますが、長年子供にニュースを教え続けてきた池上さんは格が違う感じ。

テレビだといろいろ規制がかかるのか 若干歯切れが悪い部分も感じることがありますが、本を読むと結構ズバリと書く人なんですよね。その一方、判断が分かれる部分はきちんと各論を示すし、答えが出せない部分には はっきり「私には判断できない」と書く。すごく格好良いです。


第二次世界大戦
・沖縄で日本軍は住民を守らなかった
・鬼畜米英を信じるあまり、米軍に捕まりそうになると切羽詰った日本人の親は子を殺した
・ドイツは自らの手で戦犯を裁いた

政治トピック
・社会党は変わらぬ理想を持ち続けるという「自己改革の痛みがない」楽な道を取った
・中選挙区制は政党内競争も生むので利益誘導型になる
・立ったままで記者会見をした初めての総理は細川護煕
・1960年前後、沖縄には800発もの核兵器があったといわれる

自衛隊
・警察予備隊発足当初の意図は、国内の共産勢力鎮圧
・1976年裁判所は自衛隊の違憲性の判断を放棄

日本赤軍
・北朝鮮に渡った赤軍は金日成思想に染まる
・日本の経済援助を期待しているパレスチナ自治政府に対し、日本政府は赤軍支援を止めることを交換条件にした

高度経済成長
・道路特定財源は角栄のアイデア
・最初の国民車スバル360は、今の物価水準でいう600万円
・日本で最初のセルフサービスの店は1953年、青山の紀伊国屋

バブル経済
・大企業が直接金融に向かったので、中小企業の経営分析に疎い大銀行は土地担保のみを頼りに中小企業に融資
・バブルを抑えるため公定歩合の引き上げを予定していたが、ブラックマンデーでタイミングを失う。(アメリカへの遠慮?)


ラベル:歴史
posted by けん at 05:45| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月20日

究極のエコビーグル、自転車

自転車好きの私には、最近 世間から自転車への風当たりが強くなってきているように感じられてしまう。

運転時の携帯電話操作や傘差しに罰則が設けられたのは分からないではないが(なぜタバコを吸いながら運転が規制対象にならないかは疑問だけど)、「自転車は車道が基本、歩道は例外」と簡単に言ってしまう人達には呆れてしまう。これほど自転車道が整備されておらず 路上駐車がものすごく多い都市で、自転車を車道に追いやったら事故が増えるよ。

私自身は脚力に自信があって 昔から車道を走るのに慣れているから そのルールをある程度守れるけど、フラフラ運転するおばさんとか ウォークマン聞いてる若者なんかが車道に出てきたら、危なくて車が運転出来なくなると思わないのかな。で 面白いことに、町を自転車で走っている警察官って、たいがいが歩道を走ってるんだよね。取り締まる側が守ってないルールなんて守られるわけがないでしょ。

国土交通省が「自転車専用道構想」を持っているらしいけど、今のところ都庁付近と江東区亀戸にモデル的に作られているだけ。まずはこの自転車道を大々的に増やして、そこでの路上駐車を厳しく取り締まるのが先であって、それをしないで自転車を危険に晒すのは順番が違うと思う。アムステルダムみたいに完璧に整備しろとは言わないけど、車幅が確保できる道路には どんどん自転車道を作って欲しい。新たにコンクリ流し込むんじゃなくて、色塗るだけでいいんだから。

震災後 石油や電気が不足している中、自転車は究極のエコビーグルとしてもっと注目されていいように思う。今時の若者の中には、車にあまり関心がない人も増えているらしい。それに危機感を持っているのか、「自転車禁止」なんてCMで言ってしまうトヨタがエコカー、エコカーと叫ぶのを聞くとなんだかなあと思う。
posted by けん at 07:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 動く・寝る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月18日

プロバイダ契約はクーリングオフできない

突然、しれっと再開してみます。

 最近、インターネット回線やプロバイダ・サービスを一定期間契約することを条件に、別の商品の割引を行うという商売が非常に多くなっています。でもその通信サービス料金は割高になっている場合も多く、別の通信事業者のサービスならいくらなのか等の情報をきちんと知っておかないと、かえって損することもあります。また契約期間内に解約しようとすると、かなり高額の契約解除料を取られるので注意が必要です。

 そしてその「契約期間」や「高額な契約解除料」などの情報をあからさまにしてしまうと消費者が二の足を踏んでしまうので、さらっとしか説明しない業者が多く、中には全く口頭での説明なしに 別途渡される書面の中に小さく記載があるだけの場合もあります。ですから、上記のような契約を結ぶ際にはきちんとした説明を求めることが大事です。

 そしてちょっと怖いことに、「プロバイダ契約などの電気通信事業者が行う役務の提供は、電気通信事業者自体が電気通信事業法という法律で既に規制がされているため、法的なクーリングオフ制度(特定商取引法上のクーリングオフ)の対象外」なのです。後で気づいて解約しようとしても非常に難しい場合が多いようです。

 「説明をきちんと聞かなかった」「書面をきちんと読まなかった」という消費者側の落ち度が明確な場合には ある程度仕方がありませんが、もし業者の勧誘法があまりにも強引で説明責任を全く果たしていないと思われる場合は、消費者契約法第4条2項(不利益事実の不告知)という法律で対抗出来る可能性があります。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H12/H12HO061.html

 ただし上記の法律をもってしても、契約解除が非常に困難で 時間がかかるのははっきりしています。しかしこのような抱き合わせ販売には かなり複雑で分かりにくい面があるので、個人的にはクーリングオフ制度に似た、もっと消費者の保護を考えた法制度をつくる必要があると思うのですが、いかがでしょう。
posted by けん at 09:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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